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ソーラー発電監視システム

多くの枚数が設置されたソーラーパネルの中から1枚単位の異常を検出するには非常に高い精度が要求され、20年以上も使用されるシステムに対して高精度を維持するのは困難です。 
そこで、安価な検出方法として相対比較法に着目した『比較方式によるソーラー発電監視システム』を開発し、来年度の実用化に向け現在実証実験中です。

■必要性
20年以上の長期間にわたり使用されるソーラー発電設備を何の管理せずに運用することはできません。 
発電電力の異常を検出するために、日射計などを使用して発電電力を絶対値として計測する場合は経年劣化が無視できず、常に校正を必要として計測も複雑で費用が掛かります。そのため経年劣化を無視し、長期間にわたり安定した測定を安価に行うことのできる監視システムが必要となります。

■比較方式による測定とは？
長期間使用する場合の経年劣化は避けられませんので、複数の同一システムを同一条件化に設置する事により、同等の経年劣化が生じると仮定の基に複数のシステムを比較して微少な発電電力の低下を検出する方法です。
したがって2システム以上のすべての設備に設置する必要があります。 また、この方式では発電電力を計測して異常を検出しますが、現在の日射量に対して現在の発電電力が正しいか どうかの実証はできません。

■比較時の条件
正しく比較して計測するためには次の条件があります。 
�@設置時に各グループの測定値のバラツキをオフセットしておく事。
�A比較するパネルすべてに日陰などが生じない時間帯である事。 
�B比較するグループすべての発電量が一定以上の電力である事。 
比較測定には一定時間計測した平均値を使用して安定化を図り、異常値が検出されても1回で警告するするのではなく、複数回計測しても異常の場合のみ警告します。

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