非常用電源を作る scene9 ノートeパワーが見つかりました
インバーターからの出力を100V/200Vにする為、前の
scene3や
scene4で色々と考えてやってみましたが上手く行きませんでした。 どうしても諦め切れずしつこくメーカーのエンジニアとやり取りしていました。
その結論がやっと出て結果的には、最初の案の「出力にトランスを繋ぐのが現時点では一番良い。」という事となりました。
相談の中で先方よりトランス方式以外では、「ファームウェアの変更」と言う意見があり、やはり全てソフトで制御されているようで、基板に調整用のトリマーなどが全く無いのも理解できました。
そこで何とか「100V/200V出力用のファームウェアの提供を願えないか?」と交渉を続けましたが、「開発に時間が掛かり完成したら提供する。」との回答でした。 パラメータをチョットいじる程度で変更できそうな感じですが、そうも行かないのでしょうか?。
それともヤル気が無いのか? あてにしないで待つ事にして、とりあえず110V/220V出力のままで確認作業を進めて、トランスは買えば済む事なのでeパワーから上手く出力出来たらにします。
ファームウェアは先方から出た話なので、かすかな望みを掛け期待していたのですが残念です。
従って
scene7の計画は最終的には下図の様に出力回路にトランスを使ったものになってしまいそうです。
実際に車を前にしてやってみないと判らない事ばかりで、まさか人様の車をバラす訳にも行かず探してもらっていた中古のノートeパワーがやっとみつかり一安心です。
80万くらいの予算で探して貰っていましたが中々見つからず、どうも世界的な半導体などの部品不足から新車の生産が滞っており、中古車の需要が伸びてきているのも原因の一つの様です。
それにしても80万の予算ではまともな物は難しく、実証実験用なので車検など無くても良いと思いましたが、車検が無いと移動する事すら出来ずそれでも困るので、結局100万迄予算額を上げて何とか無理を聞いて貰いました。
見つけてくれた車は非常に綺麗で走行距離も3万km程度と少なく2年の車検付きで、1点だけリヤバンパー下に凹ませた修理履歴がありましたが、大きい事故痕では無く綺麗に修理されており、1年間の日産の補償付きとの事で改造するにはもったいなく十分普通に乗れる車なのでコレに決めて、保険なども全て掛けて普通に乗れるようにします。
色々手続きが有り納車は少し先になりそうで、まだ実車には触れられないので事前にネット上の少ない情報より写真などを調べ、前もってケーブルの接続点や引出しについので調べておこうと思います。
オークションサイトではこのノートeパワーをバラして、リチウムイオンバッテリーを取出して販売している強者もおり、ここからは接続端子の様子などを見る事が出来ます。
ネットのからの情報ではノートeパワーの走行用バッテリーは、運転席と助手席の下に配置されていて細長い形をしているようです。
このバッテリーの全体形状などはいくら実車でも見る事は無理ですが、ネットオークションサイトの写真からなら確認する事が出来ます。 ネットの情報は凄いですね。
助手席の前下にサービスプラグがあり、プラスチックのカバーを剥がすとアクセス出来ると日産のサービスマニュアルにあり、これも写真で位置と形状が判り作業する前にこのプラグを外し、誰かが間違えて戻す事のない様にポケットなどにしまう事と注意されています。
バッテリーの接続部はコンソールboxの真下、バッテリーの真ん中上側にあり、カバーを外すと高圧用の+ー端子と、低圧の12V用+ー端子の4本が有るらしく、高圧ケーブルをそのまま切断した様子など、恐ろしいような写真が見られて中々参考になります。
同様にネット上に有った「自動車解体業者様向け」の「リチウムイオンバッテリー取り外し回収マニュアル ノートeパワー(E-12型)」と言う日産自動車発行のマニュアルを見る事が出来、これによるとセンターコンソールを外して、カーペットを切り開くとその下のバッテリーの接続ボックスにアクセスできるようです。
しかし、カーペットの下の床面にこの端子boxへアクセスする為のカバーが有ると思うのですが、ここはこのマニュアルからはカーペットをカッターで開くとしか無く、写真ではカーペットをまくった状態でバッテリーの端子ボックスが見え、もしかしたらカーペット切るだけでアクセスできるのかも知れません。
ネットやマニュアルからの情報で出来る予習はこの辺までなので、これから先はノートeパワーが納車されてから実車をいじり回して検証していきます。
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