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ブログ特別編 非常用電源を作る

非常用電源を作る scene7    日産ノートeパワーでは?

前回まではV2Hの悪口?で寄り道をしてしまいましたが、次は本番用にPV端子に繋ぐ電力元についてです。
ここのスペックに有る様に、入力範囲がDC120V~430Vなので最低でも150V以上の電源が必要です。


ここまで長々と説明して引っ張るだけ引っ張ったところで、一体この計画は何を目指しているのか?と言う事をお話します。
ここでは図のようにHV車の走行用高圧バッテリーから電力を分けて貰い、インバーターでAC100V/200Vにして家庭の配電盤やコンセントに繋ぎ、6kwの電力を取り出せる非常用の発電車を作ると言う計画です。


そんな訳でここで登場を願うのは最初から当てにして目を着けていた日産のeパワーという技術を搭載した、ノ-トeパワーと言うチョット変わったHV(ハイブリッド車)の仲間です。
この車が他のHVと大きく違う点はエンジンの動力を機械的に車輪に伝える機構が無い事で、基本はEV(電気自動車)でモーターだけで走り、搭載しているエンジン式の発電機で発電した電力を使いモーターを廻して走る、と言う『風が吹けば桶屋が儲かる』式のまわりくどい構造の車です。
ではなぜこの車がこの計画には向いているのか?と言うことですが、この車には自分を走らせるだけの電力を発生できるエンジン直結の大きな発電機を積んでいると言う事です。
つまり、仕様によれば50~60Kwある大きな出力の"走る発電機"で、ここから電力を分けてもらえれば燃料の補充だけで長時間の発電ができると言ううまい話です。
この車のエンジンは発電機を廻すだけのもので、そこで発電した電力を使い走行からエアコンなど全てを賄っており、これはちょうど油圧式の建機と同じようで、これらはエンジンで油圧ポンプを廻しそこで発生した油圧により、キャタピラの駆動から油圧シリンダーの動作まで全て行い動力元が電気か油圧の違いで、どちらもエンジンで動力元を発生させるという意味では同類ですかね?
ここでの計画ではインバーターからの最大出力が6Kwの時に、変換効率をスペックの95%で計算すると約6.3Kwを消費しますが、これは発電能力の10数%と言う事になります。
このノートeパワーのエアコン用コンプレッサーは電動式のもので、普通の車はエンジンが掛かっているのでその動力で回転させますが、eパワーは常に回転/停止を繰り返している為にモーターで コンプレッサーを廻す訳です。
普通、車のエアコンは4~5馬力の容量が有る様で電力換算すると3~3.75kw程度となり、普段から普通にこの程度の電力は使っているので今回の計画の6kwと言うのは最大電力で確かに6kwを連続してとなると厳しいものが有るかも知れませんが、家庭などでは6kw契約でも平均したら多くても2~3kw程度と思われ、このくらいの電力なら何とかごまかせないか?と思っています。
この車、ノートeパワーに積まれているリチウムイオンバッテリーは、定格では296V 1,474wh 、80セルで重量は43.9kgとなっておりリーフe+の62kwhと比べるとかなり小さいものです。
1セルが3.7Vなので3.7Vx80=296Vと電圧の計算も合いますね。
しかし、小さくてもある程度の容量のバッテリーを積んでいると言う事の意味は大きく、電力消費量が小さい時には発電用のエンジンを停止させておく事が出来、そのために燃費も良く騒音やCO2の排出も抑えられると言う訳です。
(普通のエンジン発電機では例えスマホを1台充電するだけでも、軽く動くとは言えエンジンを掛けておく必要が有り、もし電力を使っていない時でもエンジンを廻して最低限の電力を発生させておかないと、負荷を繋いだ時に出力されません。)
又、走行面ではこのバッテリーが有る事で回生ブレーキの負荷となったり、そこで発生した電力をチャージしたりと重要な役割を持っています。
このバッテリーを満充電の状態で6kwの電力を出力させた場合、計算では15分もしないで空になってしまいますが、このバッテリーには強い味方のエンジン発電機が繋がっており電池の電圧が低下すると自動的に起動して、充電が完了すると停止すると言う動作を繰り返すので無くなる事は無いと言うわけです。
 


そんな訳でいろいろ調べた結果何とかバッテリーの出力端子から分岐させて、300Vの電力を分けて貰えるのではないか?と言う虫の良い結論に至りましたが、一点懸念されるのがこのノートeパワーが走行していないのに電力だけを消費している事を異常と判断して、エラーしてしまわないか?と言う点ですがあまり細かい事は気にせず心配しても始まらないので、これから先は実車をいじってみるしか無い様です。

     
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